あの素晴らしい をもう一度 感想

結論から言うとノベル"ゲーム"としてはそこそこおもしろかった。ただ読み物としては微妙、というか普通。

 

記憶喪失で勇者の主人公が毎日記憶がリセットされるヒロインと一緒に堕天使を倒すためにループする話。ループにあたってANOSというアイテムを使って前回の記憶を一部引き継いで進めていくというもの。

何を言ってもネタバレになるから特になにも言えないけどまぁループ物ってこんな感じなのかなってゲーム。

俺が買った再装版の発売10年前。その原作はもう少し前らしく当時としては珍しいジャンルだったんじゃないかな。

 

上記の通りシステムにリソースを割いているのかループ物とANOSシステムは結構おもしろかった。

ただループ物として事態の解決のためにあれこれ考えるのはおもしろいんだけど、詰まったときはマジでどうしようもなくなる。攻略サイト見ないと3周目で詰んでたと思う。最初に姫様に会いに行くかもう一人の元盗賊に会いに行くかの選択肢が出てくるんだけど、盗賊が弱点を知っているかもって1周前で聞いたからその情報だけでいけるやろ~って突っ込んだけどダメでそこで数時間つぶれた。はっきり言ってここだけはクソ。それ以外は聖剣取り返すシーンとか謎の建物に入るシーンとかはやっててめちゃくちゃおもしろかった。

そういうゲームとしての難しさと楽しさはあるんだけど俺が求めてたのはノベルゲームらしいノベルゲームだったから正直これじゃないなぁって感じ。

収穫の十二月とかワールドエンドエコノミカとかそういうの求めてたからめちゃくちゃ悪い言い方すると期待外れ。いや面白いことは面白いんだけどね。

 

総評としてはノベル"ゲーム"をしたいならオススメだけど"ノベル"ゲームをしたいならオススメしないって感じ。

ベクトルが違うのよね。脂身が好きな奴もいれば赤身が好きな奴もいるんだけど俺は脂身派でこのゲームは赤身だったってだけ。

 

 

ツイッターでも言ってたけど毎年faultの新作が出てたらこんなノベルゲー欠乏症みたいなのにならなくて済んだんだけどね。

あそこ全然新作出さねぇからな。エンジニアいないらしいからしょうがないけどms2上から何年経ってんだという話。早く新作出してくれ~~~