ゲームテスターというバイトと人生最大のクソゲー

ひさしぶりにはてなダイアリー開いたら移行やらなんやらが必要で驚いた。

まぁ過去の記事なんていらないんだけど自分がいつ何してたかを知りたいときに使うので一応残そうと思う。

 

で、本題。

最近ゲームテスターのバイトをしているのだけど、この仕事は案件によっておもしろいおもしろくないの差が大きい。

据え置きとソシャゲのビッグタイトル両方経験したのだが、据え置きはやはり好みに合っていると思ったしソシャゲは毛嫌いしているのでフラストレーションが溜まった。

 

詳しく説明する。もちろんタイトルは伏せるしある程度フェイクも入れる。

据え置きゲームはやはりゲームをしているという気がしてフリーテストなんかはとても面白かった。テスト中なのでバグが多少あり、たまにプレイに支障が出るのだが別に製品を買ってプレイしている訳でもなく仕事としてやっているだけなので特に気にならない。

視覚的にわかりやすいもにに例えよう。頭文字Dのようなレースゲームを想像してほしい。

見た目は単純だが、ここは曲がっているが緩やかなのでスピードを落とさずとも曲がれるだろうといった判断や、直線が続くのでアクセルを踏み込んでスピードを出そうといった判断がある。もちろんここに対戦相手が関わってくるのでその判断はより難しくなる。

概ね据え置きゲーにはこういった判断が必要になってくる。

それはスマフォのガチャゲーにはないほとんどない選択であり、こういった駆け引きや判断が楽しいのだ。少なくとも私は。

 

 ただ据え置きだけにデータのチェックなんかは半端じゃない。音のチェックがあったのだが全体で15万個近くもデータが入っているらしく、それらを1つ1つ聞いてノイズが乗っていないか等の確認をするという作業をさせられた。それを8時間フルタイムでやるというのだからやってられない。人海戦術と俺の脳を酷使することで3日で済んだがもう二度ととやりたくないと思った。

 

というように据え置きは楽しい部分とつまらない部分の差が激しい。ゲーム部分の確認はおもしろいがデータのチェックなんかは大変しんどい、と言った感じ。

 

 

続いてスマフォソシャゲ。

はっきり言って俺はソシャゲが嫌いだ。イベントやらスタミナ消費やらで時間食うわ、欲しいキャラが欲しかったらガチャに課金しないといけないわ、そのクセ実際のゲームはクソつまらんと来た。

ただ射幸心煽ってほしいキャラ出すために課金させたり、なんだかんだ言って時間持っていくだけのゲームだと気づいた瞬間ソシャゲは俺の中で全部クソゲーになった。

そんな俺が配属されたのが某案件。もちろんタイトルは出せないがそこそこ有名なタイトルで俺もやったことがある。あまりにおもしろくなさすぎてやめたが。

 

端的な感想を言うと仕事で関わってもクソゲーだった。

ガチャは俺が昔やってたマギレコよりは有情で、最悪天井で引けるという"ソシャゲにしては"優しい仕様だった。

だが肝心のゲーム部分が面白くない。そのゲームは戦闘があるのだが、戦闘パートは属性相性とステータスが物を言う仕様で、つまるところ高レアリティでぶん殴れば雑魚は一掃できるのだ。SSRとRのレベル30が同じ敵を殴ったら1.5~2倍近いダメージ差があったと言えばどれだけレアゲーかわかるだろう。

そしてソシャゲ特有のどう頑張っても数分掛かる戦闘パート。3分を10回すれば30分だし、3分に1回触らないといけないということは3分以上携帯から離れられないのだ。

なにかをしようものなら3分に1回集中を切られ、その途中でレベルアップしようものなら倍プッシュだ。ふざけるのも大概にしろ。

つまりテストをする際はテスターとしては周回を求められた場合はやらなければならないのだ。その間敵に異常がないか、同じく自キャラに異常はないか、演出で崩れないか、なにかがトリガーでエラー落ちしないかを見ないといけない。

そう、あのつまらないオートで流せばいいだけの戦闘をじっと見なければいけないのだ。ふざけるな。いや勘弁してくれ。ただでさえソシャゲアレルギーなのにこのままでは蕁麻疹が出てくる。

それだけじゃない。ガチャの排出テストなんて地獄だ。10連でSR確定や天井がしっかり働いているか、または他の期間限定キャラ(装備)が排出されないかを確認するのだが、お察しの通りかなりの試行回数が必要になる。

グラブルは300連で天井らしいがそれは10連を30回だ。

100で天井でも10連を10回だ。聞くだけなら単純だが、1回の検証で済むわけがないので2回3回やらないといけない。200連で天井だったとして最低でも10連を40回だ。ソフトによってはandroidiOS両方でやってくれと言われるので倍の10連80回だ(両端末同時にやるが完全に同時にはできないため工数は1.5倍ぐらいにはなる)。

しかも苦行はそれだけではない。スマフォゲーにはなにかをすると読み込みが入る。それが最もなストレスになるのだ。

なにかをすれば0.5秒ほど待たされるを繰り返し、10連回す→読み込み→演出→中身確認→読み込み→ガチャ画面→10連…とやっていると本当にイラっとする。ひょっとしたらこいつは人間をイラつかせるために生まれたゲームなのかもしれないと錯覚してしまうほどにイラつく。

 

しかしまぁここまでボロクソに書いたが悪いことばかりではない。ある程度売れているソシャゲなのでそれなりに人気の理由はある。例えばキャラがかわいいとかシナリオがいいとか音楽がいいとか演出がいいとか。今回の場合は演出でテンション上げてくるタイプだった。ドラゴンボールのソシャゲで世界やべぇってなってるときにベジット出てきたらテンションぶち上げだし、テイルズのソシャゲでリメDリオンが魔神煉獄殺とか使ってくれたらテンション上がるしTOVのダオスがインディグネイション使われて「なにっ?!」って言うのもそんな感じ。アニメ産のソシャゲのように原作があるソシャゲなのでそういった演出は見ていて楽しい。ファンなら嬉しい、知らなくても楽しい演出があるのだ。本音を言うと漫画原作でアニメ化されてないならアニメで、アニメ化されているなら別の演出でやってほしいものだが所詮ソシャゲなので金のかかるものは期待してはいけない。

 

 

さて、ここまでテスターをやってて感じたことを書いてきた。

実を言うとここからもテスターをやってて思ったことなのだが、方向性が少し違う。

 

というのも褒めるところがないゲームなのだ。サッカーのゲームで説明すると選手の獲得はガチャで、それでチームを組んだとしても操作できるのは1人だけ11人チームなのに10人は操作不能どころか棒立ち。だがステータスはしっかり反映される。

しかも相手チームもキーパー以外は棒立ちで実質キーパーとのタイマンだけ。勝負要素はキーパーとの読み合いだがそれもガチャ産特有のレアリティでいくらでも覆せる。

それにソシャゲの覚醒やら限界突破やらのシステムを足してみよう。

ゲーム部分は虚無、原作もないためこれといったファンサービスもなし、なにかをするためにはガチャや周回が必要、グラフィックは(言い忘れていたが)スマフォなのでお粗末、演出もシナリオもゴミと来たらそれはもう褒めるとこがない。

これはゲームなのだろうか。いやこれはただ金のかかったゲー無だと思う。はっきり言うがシンフォギアもマギレコもスクストも大概おもしろくなかったがこれは一線を画す。シンフォギアシンフォギアだしマギレコはまどかマギカだしスクストは女の子が可愛かった。

だがこれは違う。そういった「良さ」がない。ゴミだ。

特定を避けるために詳しくは書けないが芸能人ともコラボしたことがあるらしい。しかしこの出来では芸能人がどれだけ宣伝してもこれは売れない。売れたら奇跡だ。間違いなく大赤字垂れ流してサービス終了するだろう。花京院の魂を賭けてもいい。

もちろんテストやってても面白い訳がない。ただでさえスマフォゲーってだけでイラつくのに褒めれる要素が1つもないんだがら楽しい訳がない。プロデューサーはセンスないから諦めてソシャゲでも作ってろ。いやゲームに関わるな。世の中のリソースの無駄遣いだ。今すぐ損切りクソゲーの開発やめて別のゲーム開発しろ。その方が赤字垂れ流さなくて済むぞ。

そんなレベルでクソ。ここまで褒める点がないゲームは初めて見た。開発中だからとかそういうレベルじゃない。これはどう調理してもゴミだ。いくら後味が良くても口入れた瞬間うんこの臭いがするものを喜んで食べるやつはいない。

 

さて。ここからは冷静になにが駄目か箇条書きにしていき…たかったのだがバレるかもしれないがやめておく。今のバイトやめてしばらくして気が向いたら書くかもしれない。

要するにゲーム部分がつまらない、テンポが悪い、最終的にガチャと周回という要素が駄目ってこと。ソシャゲは全体的にゴミだがまだゲームしてたりキャラやらBGMで釣ってくるからまだやれるのだが、その土台がないものにソシャゲを乗せたらそらとんでもないものができるよね。どうして開発は気付かなかったのだろうか。いや、気づいている人はいただろうが言えなかったのかもしれない。プロデューサーはどんな土台にもソシャゲという金のなる木を植えたら一攫千金だと思っているのかもしれないが現実はそうは甘くない。どうかこのまま爆死していってくれ。